前回の続きです。
前回は、脳に設定体重があって、変動しないようにコントロールしている
ということでした。
脳に設定体重があるなら、何で太るの??
と思いますよね。
脳はホルモンで食欲と体重の増減をコントロールしている
「レプチン」
というホルモンが、その役割を担っており、脳に対して「満腹だよ」と信号を送っています。そのレプチンは、何と
「脂肪細胞」
から分泌されるホルモンなんですね。
ということは、太っていればいるほど、レプチンが出やすいはずです。
しかし、太っている状態が維持される…
それ以上に太ってしまう…
ということが起きていますよね?
「レプチン抵抗性」という落とし穴
レプチン抵抗性とは、レプチンに対して感受性が低くなってしまっている状態です。
つまり、いくら「満腹だよ~」という信号を出していても、それに気がついていない状態…それでは、いくら食べても食欲がおさまりません。
レプチン抵抗性を作ってしまう原因は、現在では4つ考えられています。
レプチン抵抗性を作る原因 1:ダメージ食品
ダメージ食品とは何でしょう?
傷んでいる食品ということではなく、「身体の細胞」にダメージを与える食品です。
代表的なものは
- オメガ6脂肪酸の多量摂取 *大豆油やキャノーラ油
- グルテンの取り過ぎ *小麦食品
- 抗栄養素(ビタミン・ミネラルの吸収を抑える) *小麦食品・豆類・玄米
- トランス脂肪酸 *マーガリン・コーヒーフレッシュ・ショートニング
- アレルゲン *アレルギーが出る食品
など
豆類や玄米は、抗栄養素食品ではありますが、
それ以上にメリットがあるので摂取した方がいいとは思います。
しかし、小麦食品やトランス脂肪酸食品はできるだけ避けた方が良さそうですね。
レプチン抵抗性を作る原因 2:慢性的な食べ過ぎ
食べ過ぎて中性脂肪が過多になると、脂肪細胞が血液中に溢れ出して
「慢性炎症」の状態になることはお伝えしました。
その状態になると、レプチン抵抗性だけでなくインスリン抵抗性も生じてしまします。
定期的にファスティングを行なって、予防していきましょう
レプチン抵抗性を作る原因 3:慢性的な食べなさすぎ
食事量が減ってしまうと、筋肉を分解してタンパク質を確保しようとします。
また、脂質摂取が少ないと、細胞膜の再生を妨げてしまいます。
食事による栄養摂取が身体を作るので、それが不足していると、逆に身体を壊していってしまうわけです。
レプチン抵抗性を作る原因 4:座り過ぎ
現代人は座りすぎにようです。
座ることによって、肥満になるという研究データもあります。
そのほかの研究では、
- 脂肪を溶かす酵素の分泌が90%低下する
- 善玉コレステロールが20%減少する(2時間後)
- インスリン抵抗性が20%上昇する(24時間後)
- 立ち仕事に比べ、座り仕事は心臓病のリスクが2倍
いいことないですね〜
まとめ
脳で体重を設定するのに重要なレプチンの働き
その働きを阻害しないようにする必要があります。
そのためには、
- 「身体に悪い食品を食べず、しっかりと食事をすること」
- 「座り過ぎないこと」
が重要です。
最近ではスタンディングデスクもあるので、検討してみてもいいかもしれませんね。
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次回は、一度あげてしまった脳の設定を下げる方法です。