厚生労働省が作成している
「日本人の食事摂取基準」
をご存知でしょうか?
最近では2015年に改定作成されています。
目的は、
「国民の健康保持・増進」とありますが、その中で「三大栄養素のバランス」について
炭水化物は総エネルギーのうちの
50〜65%
と書かれています。
我々も、小さい頃からだいたいそのくらいの値を学んで来ていると思います。
しかし、昨年に行われた実験では、
炭水化物の摂取割合が多い人は死亡リスクが高く
脂質の摂取割合が多い人は死亡リスクが低い
というデータが挙げられました。
かなり大規模な観察研究で、
35〜75歳の13万5335人を対象にしたデータを分析した結果になります。
地域も多く、18の国と地域と世界的な規模です。
炭水化物の摂取量が多かったのは、
中国・南アジア・アフリカ
脂質の摂取量が多かったのは、
北米・中東・東南アジア
タンパク質の摂取量が多かったのは、
南米・東南アジア
となります。
「炭水化物について」
摂取量が多いほど死亡リスクは高い傾向
摂取量が総エネルギーの60%を超えたあたりで死亡リスクが上昇傾向にあり、
70%を越えると、死亡リスクは統計的な有意差も出てくる、
さらに、循環器疾患のリスクも急上昇してくる
「脂質について」
摂取量が多いほど死亡リスクは低下
同様に、循環器疾患のリスクも低下
摂取量が30%以上となると、さらなるリスク低下
経済的な観点からいくと
炭水化物 = 安価
であるため、炭水化物の摂取量が多いということは、経済的に貧しい国・地域
ということになります。
そのため、「食事の割合」だけの影響ではないことが考えられます。
しかし、「精製された炭水化物」
は身体にあまりよくない影響を与えることは以前から指摘されています。
精製することによって
さらに美味しく(糖質の割合が増えて甘く)
さらに保存がきく
さらに「中毒性」がます
ようになっているので注意が必要です。
「おにぎり」 や 「パン」 など かなり手軽に手に入ります
コンビニへ行けば、すぐ買えます
そして「安い」 何と言っても「安い」
私も小さい子供が3人いるのですが、
出先での手軽な食事となると
「パン屋さん」 「コンビニでおにぎり」
となりやすいです。 すごく手軽で安くて便利なんです。
車の中でも食べられるし
美味しいですし。
ですが、そういった食品は
「ほぼ糖質」 となってしまうので、「栄養摂取のための食事」 ではないと自覚する必要があります。
自覚した上で食べさせるのはいいと思うのです・・・
*自分への慰めも込めて・・・
質はどうあれ・・・
脂質・タンパク質 も同様に、コンビニでも摂りやすくなっています。
チーズやサラダチキン は子供も大好きです。
料金は高くなってしまうので、家計的には大変ですが、
おにぎり や パン だけではなく、
しっかりと脂質・タンパク質をとるようにしましょう。