ヒートバランス
という言葉を知っていますか?
身体が発する熱や環境から蓄えた熱と身体からの放熱量のバランス
のことを言います。
マラソンなどが、涼しい環境の方がいい記録が出ます。
運動や猛暑により身体内部が蓄熱されるので、外部環境からの熱はあまりないほうが運動をする環境としては良いです。
夏場など暑熱環境では、蓄積された熱が運動中の体温上昇をもたらして調整不能な熱ストレスが生じて競技パフォーマンスが低下してしまいます。
高齢者の場合ですと、それが直接的な死の原因となってしまうこともありますよね。
高齢者の場合は、スーパーへ行く事が運動ですから…
今回は、
「水分補給の重要性」
についてお伝えします。
水分補給は、「喉が渇いたから」ではありません。
「身体の機能を高めるため」
に摂るようにしましょう
水分不足の危険性と水分摂取の重要性
当たり前ですが、夏場は特に重要です。
暑熱環境では発汗により水分が失われます。
発汗は身体内部の温度調整のために必要な機能なので、それを補うための水分摂取が非常に重要となります。
汗をかく事により身体を冷やす役割があります。
また、水分量が減るということは、血液の粘性が上がってくるということです。
ドロドロ血液ですね。
そうすると、心臓血管系の効率が低下してしまいます。この心臓血管系のストレス増加は、疲れやすい身体をもたらすだけでなく、ピークパワーまで低下させてしまうということが研究からわかっています。
高齢者の場合ですと、直接的に血管の破裂の原因となってしまいます。



水分が不足しているかどうかチェックする方法は?
先ほど、
「喉が渇いたからから水を飲む」
はダメだとお伝えしました。
喉が渇いた=水分が足りていない訳ではありません。
一番簡単で正確な方法は、
尿の色を見ることです。
ざっくり言うと、尿の色が濃ければ脱水状態。薄ければ過剰摂取を示唆します。
今は、地域のコミュニテイに脱水チェックシートが貼ってあったりしますね



脱水予防のために身体を冷やそう
怪我をした時だけでなく、休憩時やハーフタイムなどの時間にクーリング・アイシングを行うことはパフォーマンスの維持に非常に有効です。
高齢者の場合は、時々冷やしタオルなどを首に当てるといいですね。
深部体温を低下させることにより、有酸素運動のパフォーマンスが4.25%、無酸素運動は0.66%改善されることが明らかになっています。
わずかだと思うかもしれませんが、0.001秒の差が大きな違いになるスポーツでは非常に重要です。
2008年のオリンピック5000mで言えば11位の人がトップになることができます。
身体冷却により深部体温の低下と中心血液還流量を増加させることができ、心臓血管系の機能を維持することができます。
夏場はさまざまなスポーツでも大きな大会があったり、学生であると夏休みなので試合数が増えたりします。
このような暑熱環境でもパフォーマンスを維持することも「実力」の一つなので、しっかり学習しましょう。
下の氷嚢はとても便利ですね。
サポートしているバスケットチームで使用していますが、パフォーマンスが一時的に回復します。
![]() ![]() ![]() | ザムスト(ZAMST) アイシング 氷のう アイスバッグ 野球 バスケ Mサイズ ブルー 378102 新品価格 |



まとめ
水分摂取の重要性についてお伝えしました。
水分=血液です。
身体をうまく機能させるために「血液」が重要なのは理解していると思うのですが、「水」となると軽んじやすいですね。
しっかりと水分摂取をして、身体のパフォーマンスを高い状態で維持できるようにしましょう。