いよいよ身体を起こしてくる時期
立位の世界へと入っていきます。
「つかまり立ち」は月齢で8〜9ヶ月で獲得すると言われています。
「ハイハイ」でお話ししましたが、
ハイハイ = 移動手段・よこの世界拡大
つかまり立ち= たての世界拡大
なので、ハイハイが必須条件というわけではありません。
ただ、ハイハイにもつかまり立ちをするための要素が入っているので、できるに越したことはありません
垂直面、たての世界の拡大
これまで、
注視が出来るようになって、頸がすわって
追視ができるようになって、寝返りができて
リーチができるようになって、座位での安定性が作れて
きました
そして、四つ這いで
世界の拡大
水平面のよこの世界が飛躍的に広がりました。
これらは、
子どもの興味・探索活動
から生まれてきています。



そして、
今度は垂直面、たての世界の拡大
子どもにとっても、自分から保護者の顔に顔を近づけられる活動なので、
とても嬉しいですよね。
このころの子どもは、親の身体を支えにして、めちゃめちゃ立ち上がろうとします。
一人歩きに向けてのステップ
「つかまり立ち」は自分で身体を起こして、「自分の身体を」支えるためのステップとして非常に大切になっています。
「立って身体を支える」「さらにそこから歩く」
かなり難易度が高い動きになります。
高齢者で考えてみてください。
やはりまず「歩く」というところに不安を覚えるようになります。
しっかりとした「つかまり立ち」を獲得しておかないと、次の「歩く」にはなかなかいけません。
つかまり立ちを促す方法つ
つかまり立ちの促し方は簡単です。
子どもは親・保護者に近づきたい
「すわって遊んでいれば、勝手によじ登ってきます」
ここで、すぐに抱っこしてしまったり、邪険に扱わないで、
「勝手に遊ばせていれば」つかまり立ちの力はついてきます。



よだれはめっちゃつきますけどね…
それに慣れてくると、
「適度な高さの台や椅子」を使って、勝手に遊びだすので笑顔で見守りましょう
つかまり立ちを促す際の注意点
つかまり立ちは、
「座るまで」
が大切です。
立ち上がるのをサポートすることはないと思うのですが、
座るときに「ドシン」と座るのを嫌がって、助けたり、抱っこしてしまったりすしている親はよく見かけます。
この「座るとき」に、足全体の力をコントロールするという大切な「協調性」という力を学習できます。
赤ちゃんはちょっとやそっとじゃ怪我をしません。
「ドシン」と座っちゃうのを笑って見守りましょう。
つかまり立ちを促す際の注意点2
一人歩きに向けての大切な動作ですが、
個人的には
「ハイハイ」を優先
に考えていただきたいです。
「ハイハイ」の重要性は前回お話ししましたが、
「つかまり立ち → 伝い歩き」
の機能が充実し、環境もそれで移動できてしまうと「ハイハイ」を行わなくなってしまう可能性がありますのでご注意ください。