Wonderers ダイエットサポート
今回のテーマは「歩き方」
「運動でウォーキングをしています」
という人は結構いると思います。
実は「歩く・ウォーキング」ってすごい難しい動作なんです。
「ウォーキングをする時に意識するべきことは?」
みなさん、歩くときには何を意識すればいいんだろう?
と悩むことが多いと思います。
よく言われていることは、
- 10mくらい先を見て
- 胸を張って
- 腕をしっかり振りながら
- カカトから着いて
- つま先で蹴り出す
など。
ただ、それを意識して行なっても難しいですよね?
それもそのはず、
「歩く」って全身を使った動作になるからです。
「理想のウォーキングのやり方は?姿勢はどうするのか?」
極論を言ってしまうと、人それぞれなんです…
人間って、それぞれ容姿が違いますよね?
それと一緒で、姿勢も違えば動作も違います。
そもそも、
- 体重
- 骨盤の大きさ
- 足と身体の長さのバランス
- 筋力
- 関節可動域(身体の柔らかさ)
- 感覚機能
などの身体・認知条件が全然違うんですからね。
さらに、
- 生活環境
- 性格や振る舞い
- その時の精神状態
も違うので、「理想とすべき歩き方」は人それぞれ…
そのため、
「こういう歩き方をすればOK」
というのは人それぞれ違うということです。
*一般的な「歩き方の方法」はあくまで一般論ですね。
「正常」と呼ばれる歩き方をしている人はほとんどいません。
それぞれ微妙に「癖がある」のが「歩き方」です。
’与えられた環境や条件に適合した結果、人々はそれぞれ異なるように歩く’ Mulder 2001
ごもっともですよね。
個人的には、普段の姿勢・歩き方(意識しての)が、無意識での歩き方・生活での動きに反映してこないと
その中でも、「より効率的な歩き方」はあります。
「キレイに脚やせしたい・ダイエットしたいなら
ウォーキングで早歩きをしよう」
歩き方にも色々あります。
日本語は表現が豊かなので、本当にたくさん「歩き方を表現する方法」があります。
- テキパキ歩く
- キビキビ歩く
- よちよち歩く
- フラフラ歩く
- ペタペタ歩く
- てくてく歩く
- トボトボ歩く
- ぷらぷら歩く
- スタスタ歩く
- ウキウキ歩く
- のっしのっし歩く
などなど…
その中で、歩き方による違いを研究したものもあります。
「歩き方の違いによる運動力学的な違い」
「意気消沈歩行」
「幸せ歩行」
が、運動力学的にどう違うかという研究があります。
*Kirtley et al 1985 / Kirtley 2001
「意気消沈歩行」
「幸せ歩行」
- 歩行スピードの減少
- 歩幅の減少
- 歩行の回転数の減少
- 両脚で支える時間の増加
- 歩行スピードの増加
- 歩幅の増加
- 歩行の回転数の増加
- 両脚で支える時間の縮小
「これらが意味するものは
’幸せ歩行の方が、効率的な「歩行」ができている’
ということです。
実際、
- 前方推進力
- 腕の振り
- 直立した体幹部
- 適切なロッカー機能(足部の機能)
- 股関節の適切な動き
- 身体重心の適切な動き(左右への動揺が少なくなる)
を意識しながらウォーキングするのは不可能に近いです。
これを「幸せ歩行」つまりは早歩きをするだけで獲得できるんですから。
「ぜひ早歩きをしましょう!何も考えずに!」
なぜか?
実は、「動作」というのは、色々と考えると良くありません。
同じような動作の繰り返しの代表格「ゴルフ」
「ゴルフはメンタルのスポーツ」
と呼ばれますが、相手の調子を崩すには
「さっきのショットすごいよかったね!あれみたいに打てばいいんだよ!」
と言えば、相手の調子はガタガタ…
有名なテニス・ゴルフの「コーチング」本では、
「自分の頭の中でごちゃごちゃ言ってくる脳の中の自分は無視しろ!」
と言っています。
頭で考えていることが、身体の動きに反映させることはそれほど難しいのです。
何も考えず
『ウォーキングを早歩きで!』
まずはそれから始めましょう。