「めまい」と言っても様々な原因があります。
その中でも多いのが、
「良性発作性頭位めまい症」
と呼ばれるBPPVです。
良性発作性頭位めまい症の治癒率は90%以上
あまり知られていませんが、
良性発作性頭位めまい症に対して、
「適切な」
治療をした際の治療効果は、
なんと・・・
90%以上の人が治る!!



という研究データがあります。
色々な疾患に対しての治療法がありますが、これだけ確立されている治療法はなかなかありません。
「めまい」の原因が違う場合はダメ
まずは病院で相談を
90%以上の人が治る!とは言っても、原因が違ければ治るわけがありません。
大前提として、まずは「耳鼻科」へ行きましょう。
めまいは、他の原因でもなります。
特に、
「頸部の血管が圧迫されていることが原因のめまい」にBPPVの治療法を行ってしまうと大変危険です。
頸部の血管が圧迫されている場合の多くは、
骨の変形があったり、骨が骨折している場合もあります。
その状態でBPPVの治療を行ってしまうと、症状が悪化するばかりでなく、脊髄損傷が生じてしまう場合もありますので注意しましょう。
また、
「脳梗塞など中枢性の問題の場合」
にも、頚椎に負担がかかってしまいますのでやめましょう。
まずは、確実に良性発作性頭位めまい症、BPPVという診断を受けていることが大前提です。
良性発作性頭位めまい症 BPPVとは
BPPVとはどう言った病態なのでしょうか?
メニエル病は聞いたことがありますよね。
良性発作性頭位めまい症も、メニエル病のように耳からの疾患です。
違うところは、「内耳」が原因でなく、「前庭」が原因となっているところです。



前庭はバランスを調整する機能があります。
良性発作性頭位めまい症では、
いわゆる「三半規管」内の耳石が剥がれ、頭の位置を感知する器官の機能を阻害するために、「めまい」が生じます。
実際の頭の動きと、前庭内のリンパの流れが一致しないため「めまい」が生じるということです。
目で見た外の動きと、頭の動きが一致しないと気持ちが悪くなるのはわかりますよね?
「最新ゲームでの3D酔い」がわかりやすいと思うのですが、身体の感覚と外部環境からの情報がズレると、とても気持ちが悪いものです。
異常疼痛などの原因ともなっていると言われています。
とにかく、その前庭内で生じている異常なリンパの流れを作っている原因「耳石」をなんとかする必要があります。
良性発作性頭位めまい症、BPPVの治しかた
実は、耳石は2週間程度で溶けます。
ですので、2週間ゆっくり休養するというのも一手!
しかし、一度「耳石が剥がれた」ということは、再発してしまう可能性は非常に高くなります。
では次の手
耳石を排出しましょう。



この左側が前庭です。
この庭から、耳石を吐き出させましょう。
細かく分けると、BPPVにも種類があるのですが、まずは
EPLEY法から試して見るといいでしょう
この動画には、耳石がどう動いているのかも図示してあるので、かなりわかりやすいと思います。
それでもダメなら、
耳石のある場所によって方法が異なるので、楽にならなければ両方試しましょう。
注意点
めまいのある人にはわかると思いますが、実は・・・
かなり気持ち悪いです
嘔吐する場合もあります
継続していく事で、症状が楽になります。
ですが・・・
改善率が90%以上
試してみる価値は十二分にあるんじゃないでしょうか