バルシューレはドイツ生まれのボール遊びですが、ただの遊びではありません。
ドイツの大学にある研究所で開発された運動プログラムになります。
子どもの運動神経を向上させたいと考える方は必見の内容です。
子どもの運動神経のアップが期待できるバルシューレとは
大学の研究所で開発されているだけあり、
- バレーボール
- サッカー
- テニス
など様々なスポーツを研究した結果、作られています。
そして今も開発・品質向上のための研究活動が進められています。
バルシューレはレベル別に分けられている
サッカーやバレーボールなどは、スポーツにおけるゴールが決まっています。
- このプレイスキルをあげる
- この戦略を学ぶ
そのため、
- 応用が効きづらい
- 基礎段階をすっ飛ばしやすい
という弱点があります。
これはどうしても仕方がない事だと思います。
バルシューレは、「基礎動作」「戦略的考え方の構築」の向上が目標とされているので、おおよその年齢・運動レベルによって、レベルが分けられている事が最大のメリットです。
レベル1「ミニボールスクール」
おおよそ、幼児や未就学児のプログラムです。
言語的・認知的・社会的感情能力に重点が置かれています。
この「感情の発達」も含めているところが凄まじい。
今まで、そして今あるスポーツ教室で、「感情の発達」に主眼を置いているところはありませんよね。
*日本の「〇〇道」は精神の発達も考えていますね。
レベル2「統合」
幼児・未就学児で学習してきた
- 言語的能力
- 認知的能力
- 社会感情的能力
を統合し、「身体機能」と一緒に表出していきます。
実際は、ここからがボールゲームのスタートとなります。
個人として、チームとしてゲームを有利に進めていくには、
どのようなことを自分ができるか?
どのようなこと仲間にしてもらうべきか?
かなり深いことを学ぶ事ができます。
レベル3「オリエンテーション」
ここでは、「スポーツ」が横断化されたプログラムになっています。
「統合」のレベルでは、シンプルなゲームだったのが、
複数の種目のルールが混ざったようなゲームになります。
単純な動作の繰り返しよりも、より複雑な応用の効く動作が学習されていきます。
レベル4「専門化」
そこからやっと、専門的なスポーツに特化します。
今まででベースができているので、
- 変な癖がつきづらい
- 自分のプレイに固執しすぎる事がない
- 他人を認め、そこから学習ができる
など、さらにパフォーマンスをあげるための土台も出来上がります。
まとめ
子どもがスポーツを行う上で大切なことは
「パフォーマンスを高める事がゴールだとしても、まっすぐ進むと遠回りになる」
という事です。
子どもは、
身体的にも精神的にも未成熟
成長段階にあったレベルの学習を進めていく事で、将来的には一歩進んだスキルを身に付ける事ができます。
親としては、
「上手くなってもらいたい」
という気持ちが、遠回りさせている可能性があるということを、一度考えてみてもいいかもしれません。