前回の続きです。
前回は、痛みは3種類ある。
そして、その3種類はそれぞれ関与しあい、ある程度の割合存在している。
どの痛みが今はメインなのかを考える必要がある。
といったことを紹介しました。
https://standup87.com/2020/01/23/we-should-know-how-feel-pain/今回は、「痛みの対処方法」をより深く考えます。
痛みの対処方法としては、
- 薬
- 運動
- マインドフルネス
などがありますが、やはり一番研究が進んでいるのは「薬」
まずは「薬の効果」を学ぶことで、「痛み」についてより深く考えられるようにしましょう。
そのあとに、「薬以外の方法」を考えていきましょう。
痛みを薬でなんとかしよう
薬には色々な効果があります。
- 直接炎症を抑える薬
- 痛みを抑制する薬
- 過敏状態の神経を抑える薬
- 痛みを抑えようとする人間本来の機能を促進する薬
- 脳内麻薬のように、脳に痛みを「認知」させないようにする薬
それらを、前回お伝えした3種類の痛みと繋げて考えていきます。
まずは、いかにわかり易い痛み止めの作用図を載せておきます



これはめっちゃわかり易いですね。この図を軸に、お話ししていきます
侵害受容性疼痛の薬はロキソニンなどのNSAIDsが主
図で言うと、「痛み」となっている部位のところですね。
一般的には
- NSAIDs (ロキソニンやセレコックスなど)
- アセトアミノフェン(カロナール)
上記の薬で、「痛み」の伝達を抑えます。
NSAIDsは「炎症を抑える作用」もありますが、副作用も多い。
アセトアミノフェンは、「鎮痛・解熱」なので炎症は抑えませんが、副作用は小さい。
子どもに「カロナール」という「アセトアミノフェン」が処方されることが多いですかね。
*ロキソニンなどのNSAIDsは胃が荒れることで有名です。
今は胃薬も一緒になっているので便利ですね
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アセトアミノフェンではバファリンが有名
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直接的に作用して、「侵害受容性疼痛」は抑制していきます。
「痛み」としてもっともわかり易いものですね。
神経障害性疼痛は「リリカ」が有名
神経障害性疼痛は、上記の図では「真ん中の下」のところ。
わかりずらいのですが、
「痛み」を伝達する物質をブロックする作用があります。
数年前に武田鉄矢さんのCMで浸透しましたね
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あたかも、
「神経性の損傷に有効」のように書かれていますが、
微妙に違く、
「神経が過敏になっている状態」
に有効ということです。
過剰に出すぎている痛みの伝達を抑制するという薬効ですね。
心因性の痛みには、「オピオイド」だった…
図の左下に「オピオイド」と書かれています。
オピオイドとは「モルヒネ類似物質」
「脳に刷り込まれた慢性的な痛み」に対して「麻薬」を使って対処していた時代があるので、
オピオイド=麻薬といった誤った解釈もされ易いのですね。
オピオイドは、アメリカではかなり頻繁に処方されていた薬ですが
依存性が高く、かなりのリスクがあり…
オピオイドクライシス
により一気に処方が減ります。
…日本で「トラムセット」がめっちゃ処方されているらしいのは気になりますが…
ということで、他の方法で痛みを抑制しようとなり、
- 下降性疼痛抑制系(オピオイド以外で)
- 運動療法
- 認知行動療法
などが脚光を浴びてきました。
下降性疼痛抑制系とは
下降性疼痛抑制系は、わかりやすくいうと
「痛みが頭に登ってこないようにする」
ということです。
「セロトニン」が有名な物質です。
幸せホルモンとも呼ばれますよね。
セロトニンを増やす
となると、考えられるのが「抗うつ薬」です。
つまり、抗うつ薬は「痛み止めの作用」もあるということです。
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処方される薬であると
「サインバルタ」が有名ですね。
ここでヒントになっているのが、
「幸せ」であれば痛みは感じづらいということです。
セロトニンの量を増やすということが重要になります。
薬以外で痛みを抑える方法
セロトニンを増やす方法はたくさんありますね
https://standup87.com/2019/02/14/how-to-get-cerotonin/このように
- 太陽の光を浴びる
- 適度な運動をする
- スキンシップをとる(動物でも可)
- 食事でトリプトファンをとる(大豆やナッツ)
が重要ですね。
ナッツは気軽です
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なので、「マインドフルネス」が流行っている理由もわかる気がします。
セロトニン増やして集中力を高めるだけでなく、
「痛み」もなくなればさらに仕事の効率も向上しますからね。
まとめ
痛みについての基礎知識の続編でした。
他には睡眠なども超重要
https://standup87.com/2019/02/09/first-90min-is-important-about-sleep/簡単に…
ストレスなく、適切な運動をして、旬のものを食べましょう!