今まで、加工食品は、
身体に良くない
と言われ続けてきました。
しかし、その根拠ははっきりしていませんでした。
今回、
20名という少数が対象ではありますが、
加工食品と非加工食品を14日間食べて、比較した研究があったので、
それをご紹介いたします。
簡単にハイライトを紹介
- 20人の健常者が14日間、加工食品と非加工食品を食べる
- 食事は、カロリー・主要栄養素・糖質・脂質・食物繊維を同じに調整
- 自由に食事を許したら、加工食品群が1日に500kcal多く食事をした
- 体重の変化は、その食事の量の違いで生じたと考えられる
- 加工食品の摂取を制限することで、肥満や健康上の問題を避けることができるかもしれない
研究者の紹介
アメリカ国立消化器病腎臓病研究所上級研究員である
Kevin hall さん
もちろん、看護および栄養スタッフが一緒になって行なっています
研究の概要



加工食品・非加工食品を14日間交代で食べます。
ランダムで順番を決定しますが、
はじめに加工食品を食べた群は、次の14日間は非加工食品を
はじめに非加工食品を食べた群は、次の14日間は加工食品を
その結果を比較する形です。
もちろん、被験者は体重や血糖値については知らされていない状態で実施しています
加工食品と非加工食品とは
加工食品
パンケーキ・ソーセージ・ハッシュブラウン など
非加工食品
ブルーベリー・生ナッツ・オートミールのおかゆ など
ルール
- 食事は、加工食品と非加工食品でカロリー・栄養素・糖質・脂質・食物繊維を統一
- 食べる分量は、ノルマなし・残してもOK
- 間食も自由
結果
上の図に
- カロリー摂取量
- 体重の変化
が記載されています。
14日間の短期間ですが、
加工食品を食べたグループが
食事量が多く、体重が増加した
という結果になっています。
同じカロリー・栄養素でも結果が違う理由は
たくさん食べ過ぎたから、体重が増えた
というシンプルな結果でした。
被験者が20名とかなり少ないので偶然かもしれませんが、





加工食品は食べ過ぎる傾向にある
のかもしれません。
ホルモンの影響
同じカロリー・栄養素でも、食事量を多く取ってしまうことがわかりました。
その影響はひょっとしたら、ホルモン
- 食欲抑制ホルモン
- 食欲促進ホルモン
が影響している可能性がある
と著者は結論づけています。
食べるスピードの影響
加工食品は、柔らかく・食べやすい
ので、
それによって必要以上の食事を食べてしまった
という可能性もあります。
まとめ
加工食品・非加工食品を同じカロリー・栄養素で比較した結果、
単純に食事量が多くなった影響で、体重が増えた
となりました。
しかし、問題は





食欲が多くなった
というところだと思います。
- 同じ栄養素、カロリー
- 同じ間食自由という設定
- 同じ空間での居住
で、食欲が変わった
と考えると、結構恐ろしい結果ですよね。





加工食品によって、意思が操作されているっていうのは言い過ぎではないのかもしれませんね