スポーツによる怪我のうち、
スポーツのやりすぎによる過用(overuse)
が原因の割合はなんと
30%〜50%
衝撃の数字です。
なんとかしなくてはいけません
スポーツのやりすぎ(over use)
やりすぎによる過用(overuse)というと、
スポーツ強豪校や、プロスポーツ選手などの
「追い込み過ぎ」
「頑張り過ぎ」
と感じるかもしれません。が、
実はそういうわけではありません。
趣味程度のスポーツでも、過用(overuse)による怪我は生じます。
趣味のスポーツでの怪我は
- ゴルフ肘
- テニス肘
が一番有名ですかね。
中年で野球をやっていて、「野球肘」と診断される方もいます。
*診断名が不適切なのは置いておいて
これらの怪我は、週1回くらいスポーツをやるごく普通の会社員でも生じます。
良くない使い方で、繰り返し同じ動作をすること
がいけないのです
over useの原因は癖
「クセ」
「なくて七癖、あって四十八癖」
ということわざがありますが、
やはり「癖」はないほうがいいです。
癖とは、その人が頻繁にやる動作のことです。
つまり、
「その動作で負担がかかる部位に、負担が集中している」
可能性が高くなります。
実はこれは、
「五十肩や変形性膝関節症などの加齢に伴う経年的な疾患」も同様。
というか、どの障害も病気も大半は過用・使いすぎが原因です。
膝が痛くなるのも癖のせい
例えば「階段のくだり」
足をつく時に、足・膝・股関節などに捻りが加わらないように、まっすぐと着地してください!
というとみんなができると思います。
しかし、何も言わないで行うと、
人それぞれ癖があって、先に下ろした方の足がつくときに、膝が内側に入ってしまったりするのはよくみられます。



「ある程度、意識すれば身体のコントロールは可能ですが、
普段からそこまで意識しませんよね?」
運動の異常なパターン(癖のあるパターン)は意識さえすれば修正しやすいのですが、逆に意識しなければ、動作がパターン化されやすくなってしまいます。
癖をなおすには
このような運動の「癖」は修正可能です。
それを修正することで、怪我をする頻度を直接的に低下させることができるということがわかって来ました。
そのためにもっとも重要なのは「感覚運動系」と言われるものです。
感覚運動系は、
身体や関節の位置、それと床との距離感 などの情報を脳に送り
中枢神経系でその統合を行い
運動神経を介して、どう調整すべきかを命令する
という反応をします。
「感覚運動系」の働きにより、常に微調整され、一番適した身体の反応を引き出せるというわけです。
実際にスポーツをやっているときは、これを
無意識的に
疲労した状態で
さらに
敵の位置も意識して
味方の位置を確認しながら
次の動作を考えて
自分の身体を動かす
ことを多重課題でやっていかなくてはいけません。
この動作からの逸脱(癖)を作っている要因は上記の何かを把握し、
それに対応できる能力を作っていくことが、一つ一つのプレーの正常動作からの逸脱を減らし、怪我をしづらい動作学習となっていきます。
そのためには、「周りに合わせて身体を動かす練習をする」
より先にやることがあります
自分の身体の動きを、
・正確に
・無意識で
動かせるようにする
ということが非常に大切になります。



これは子どものうちからの運動経験が非常に大切なので、
子どものうちから色々な刺激を入れられるようにしましょう。