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問診にこそ時間をかけよう。その人の物語が書けるレベルに

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問診
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問診ってどうしても甘く見られがちだと思います。
しかし、「問診」ってやればやるほど奥が深いんですよね。
経験を重ねるにつれ、どう深層を聴きだそうかとコミュニケーションテクニック、心理学なども勉強するようになりました。

これから、
理学療法士になろう!という方や、学生さん向けに、
簡単に問診の心得をまとめました。

3分程度で読めると思うので、ちょっと時間をください。

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問診がめちゃめちゃ大切な6つの理由

1:今回の痛み・受傷の原因が隠れている

今回、リハビリが始まったきっかけが、
・変形性膝関節症のような退行性疾患だったとしても
・スポーツの最中の怪我だったとしても
過去の怪我や病気が原因となっていることがよくあります。

例えば、「変形性膝関節症」でオーダーが来た時に、
とりあえず大腿四頭筋を鍛えよう!
というのは、どんなにうまく鍛えられたとしても「対処療法」です。

もし、事前の問診で、
・同側の足をよく捻挫していました。
・反対側が坐骨神経痛でした。
・子どもの頃、臼蓋形成不全と言われました。

などの情報があったらどうでしょう。
アプローチするべき部位が変わって来ますよね?

人間は、身体をうまく使って、
「痛み」が生じないように、「違和感」が出ないように
代償した動作を学習していきます。
それが「クセ」を産み、同一ヶ所への負担を蓄積させていきます。

なぜ「変形性膝関節症」になったのか?
ということを考えていくと、
決して、「大腿四頭筋が弱かったから」という結論には至りません。

しっかりと、その人の人生を遡っていくことで、
今回の症状が現れてしまった「きっかけ」を探し出しましょう。

2:違う部位の痛みの原因が隠れている

今回の症状は解決されているはずなのに、違う部位が痛む…
臨床ではよくあることです。

右の股関節が痛かったということで、手術して、術後リハが処方された。
だけど、右は大丈夫だけど反対の左側が痛いと訴えている…

どうしても「術後」は情報を見誤りやすいです。
「手術」という大きなイベントがあり、
「手術後」のケアをしっかりしなくてはいけないので、そっち側へ目が向き過ぎてしまうことがあります。

もともと、左の坐骨神経症状があって、
それがなくなったと思ったら、右の股関節が痛くなった。
右の股関節の痛みが我慢できなくなったから、手術した。

という情報が拾えていれば、
手術後で右側での支持が難しくなり、左へ荷重が戻った。
左の坐骨神経症状は右優位の荷重となっていたために治っていただけ。
それが再燃した。

と考えることができます。
それが事前に考えられていれば、
左の腰・股関節・下肢全体の支持の状態をチェックし、
怪しければ症状が出る前からアプローチをすることができたかもしれません。

患者さんは、
「関係ないだろうなぁ」
という情報は自分から話さない方もいるので、
全身を評価した時に
「あれ?」
と思ったところはしっかりと聞いておきましょう。

3:成長期まで原因が遡ることがある

小・中学校の時にどういうことをしていたのか
・なんのスポーツをしていたのか?
・背は高い方だったのか?それが嫌だったか?
・椅子での生活だったか?畳での生活だったか?

などを聞いておきましょう。
成長期は、
「刺激に応じて骨が成長します」
ずっと野球をやっていた子は、
軸足の方が長く成長する割合が多いということが
研究からもわかっています。

「クセ」は、年が経つごとに、どんどん強くなります。
そのクセを作った姿勢・動作がどういうものだったのか?
を知ることで、より的確にアプローチが必要な部位が見えてきます。

4:普段取りやすい姿勢・動作が負担を蓄積

同じような姿勢や動作が繰り返されることで、
ストレスが局所的に蓄積しやすくなり、症状が現われます。

普段、どういう仕事をしていて、どういう姿勢が多いのか?
趣味は何で、どういう姿勢で行うことが多いのか?
を知っておくことで、
日常生活で負担が蓄積されやすい部位というのが見えて来ます。

繰り返しますが、
「クセ」が局所的にストレスを蓄積させます。

ストレスが蓄積した部位で症状が出るか?
そこを避けるために他の場所で症状が出るか?

それは骨格や筋力、性格によっても異なります。
そのストレスが連鎖されるチェーン・流れを知っておくことで、
アプローチをする方向性が定まりやすくなります。

5:性格

問診を進めていく中で、ある程度その人の「性格」というものが見えてきます。
コンピューターを相手するわけではないので、

・どうすればモチベーションが上がるのか?
・どう説明すれば、病態が入ってくれるのか?
・どうすれば自己管理ができるようになるのか?

ということは非常に大切になります。
いくら「腕がいいセラピスト」でも、所詮他人です。
本人がしっかり病態を理解し、
管理できるようにならないと、意味がありません。

その人の性格を知ることは、

「その人をどうサポートすればいい方向へいくのか?」

ということを知る大きな手がかりとなります。

6:ラポール形成

何と言っても信頼関係が大切です。
信用していない人がいくらリハビリをしたところで、
効果はたかがしれています。

その人のことを「ちゃんと」知って、いい方向へ導こう!
という気持ちを伝えるには、
こちらが誠意を持って対応している必要があります。

「膝が痛いんですか〜。とりあえず膝周りの筋力つけましょう」

というセラピストと

「こういう癖があったので、こうなって膝が痛くなったと思うんですよね。
「なので、こちらをしっかりと治しながら、膝もリハビリしていきましょう」

というセラピストでしたら、どっちが信頼を得られるでしょうか?

人は、

「自分のことを知ってくれている」

と感じると、感動し、信用するようになります。

ラポール形成は、相手のこと思い、知ることからです。

まとめ

簡単にではありますが、
「問診」の大切さを記事にしました。

型通りの「問診票」はどこに勤務することになってもあると思います。
「問診」は「問診票」を埋めていく作業ではありません。

問診は、相手のことを「教えてもらう」ことです。

既往歴、痛みを聞いて、
筋力・可動域を計るだけでは、「方針」を立てられません。

どうして、今の状態になっているのか?
を追求しようとすると、「問診」ほど奥が深いものはないと思います。

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